アラサーニートの雑記帖

アラサーニートが感じたことや日々の出来事などを綴る雑記ブログです。

読んだ小説の内容をすぐ忘れてしまう私の読書体験とその周辺

読書が好きと公言して憚らない私ですが、時々それで困ることがあります。

それは、好きな本やオススメの本を尋ねられること。

実は私、読んだ本の内容を結構すぐに忘れてしまうんです。

なんとなくの雰囲気は頭に残っているのですが、話の筋は結構さっぱり忘れていることが多く、好きだなと思った本でも、文庫の裏表紙に載っているあらすじ以上のことを思い出せないことが少なくありません。

それなので、好きな本やオススメの本のタイトルは答えられても、こんな本だよ、という説明がなかなかままならないのです。

今回は、そんな私の読書体験とその周辺の色々について書いてみようと思います。

 

読んでいる間はその世界に没頭している

小説の内容を即効で忘れてしまう私ですが、読んでいる最中はとても楽しんでいます。

その物語の世界の雰囲気や感情にすっかり馴染み、自分自身がその世界の中にいるように感じています。

私が小説を読んでいるときに読み取っているのは、その小説の筋書きよりも、そこに流れる空気や、登場人物たちの感情なのかなと思います。

もちろん、ストーリー自体の展開でつまらないとか面白いとか判断している部分は大いにあると思います。

しかし、最終的に私の中に残っているのは、そういったストーリー展開自体ではなく、その作品の持っていた空気や世界観だけになっているのです。

 

好きな小説について語れない

このブログで好きな映画や好きな漫画についてはたまに紹介記事を書いているのですが、これだけ小説が好きと言いながら、実は好きな小説について書いた記事は今までひとつもありません。

小説レビューとして書いている記事は、すべてそのときに読み終わったものばかりです。

なぜなら、「好きな小説」のストーリーなどを覚えておらず、語るには再度読み直さなくてはならないから。

具体的に好きな小説をあげるなら、姫野カオルコさんの『ツ、イ、ラ、ク』や、鷺沢萠さんの『ウェルカム・ホーム!』、辻村深月さんの『スロウハイツの神様』などがあるのですが、どれも詳細なストーリーは浮かんできません。

タイトルと一緒に浮かんでくるのは、その作品の雰囲気や読後感などです。

そしてそれも、私の心の中ではイメージとしてあるのですが、それを他人に伝える言葉にするには、少しピースが足りない感じがします。

そして私の場合、その語るのに足りないピースは、その作品を読んだ直後にしか手にできないのです。

読んだ直後であればかろうじて、その作品を自分の言葉で語っても作品に失礼じゃないだけの材料を持っていると感じます。

それなので、大好きな作品たちで、皆さんにもぜひオススメしたいのですが、このブログに登場するのは、私がそのうちまた再読してからになります。

もしも万が一、私の紹介文読んでみたいぜ、という優しい方がいれば、気長に待っていてくださると嬉しいです。

(お前の紹介とかどうでもいいけど作品が気になるという方は早速読んでみてください。オススメです。)

ツ、イ、ラ、ク (角川文庫)

ウェルカム・ホーム! (新潮文庫)

スロウハイツの神様(上) (講談社文庫)スロウハイツの神様(下) (講談社文庫)

 

好きな作家はたくさんいて、自分の中でブームがあったりする

好きな作家さんは上述した三名の他に、小川洋子さん、恩田陸さん、湊かなえさん、真梨幸子さん、山田詠美さん、重松清さん、星新一さん、本多孝好さん・・・。他にもたっくさんいます。

最近は全く読んでいませんが、昔は赤川次郎さんや有栖川有栖さんなどのミステリも好きで、学校の図書館で探しては片っ端から読んでいました。

一時期は『キノの旅』シリーズにはまって時雨沢恵一さんの作品ばかり読んでいましたし、海外作家のアレックス・シアラーさんの本を読み漁っていた時期もあります。

こうして思い返してみると、高校生くらいまでは結構同じ作家さんの本をまとめて読む傾向が強かったなと感じます。

しかし、大学生以降になってからは逆に色々な方の作品をまんべんなく手に取るようになった気がします。

といっても、たまにブームはやってきて、一番最近(それでももう何ヶ月か前ですが)だと小池真理子さんの短編集にはまって、4冊ほど一気に読みました。

私は熱狂的に誰かのファンという感じではなくて、いいなと思う作家さんがじわじわと増えていくタイプなので、これからもどんどん好きな作家さんは増えていって、たまにブームが来たり、忘れたり思い出したりしながら、私の中に堆積していくんだろうなと思います。

 

小説は紙の本で、本選びは書店で

電子書籍が徐々に浸透してきているのを感じる昨今ですが、私は小説に関しては完全に紙の本派です。

なんというか、一枚ずつページをめくって物語の世界を進んでいく、あの本を読んでいるという感じが好きです。

邪魔に思う方も多いようですが、本棚に読んだ本がどんどん増えていくのも好き。

電池の減りを気にすることもないですし、ぱっと見た時に、電子端末を扱っている人より本を読んでいる人の方が素敵、という完全に個人的な趣味も影響しています。

本を買うときもネットではなく書店で買います。

書店は私の大好きな場所のひとつです。

色々と並べられた本たちを見ていると、読みたいものがたくさん見つかってワクワクします。

今まで知らなかった作品や作家さんとの出会いに胸が高鳴ります。

書店ごとに本の並べ方のポイントが違ったりするのも面白いです。

個人的には出版社別よりも、作者別に並べてあるところが好きです。

書店に行くと、私が一生かかっても絶対に読みつくせないほどの本がこの世にあることが実感できて、それが嬉しくもあり悲しくもあります。

これから私の人生が終わるまでに、どれくらいの物語と出会うことができるのか楽しみです。

 

 

皆さんもお気付きの通り(?)、最近小説レビュー記事が少ない=本を読めてないのですが読書は好きだよ、ということで、読書そのものについて書いてみました。

すぐに内容を忘れちゃうので、ブログを書くようになって、自分の備忘録としても良かったなと思っています。

物語の空気だけを吸い込むように小説を楽しんでいる私ですが、皆さんはいかがですか?

そういえば、9月。台風一過。もう読書の秋ですね。

次はなにを読もうかな。

【今週のお題】大人になっても孫は孫だけど、大人になったらやっぱり変わる

風が強くなってきました。台風が近づいてきていますね。

シャワーも浴びて、雨戸も閉めて、モバイルバッテリーも充電して、一応備えはしているつもりですが、なんだか今回は結構がっつり九州を直撃しそうな雰囲気でちょっとびびってます。

皆さんも気をつけてくださいね。

さて、話は唐突に変わって、前回のお題が2週間の設定になっていたので、今回は久々の「今週のお題」での投稿です。

 

今週のお題「私のおじいちゃん、おばあちゃん」

今週は敬老の日にちなんで、おじいちゃん・おばあちゃんについて。

実は以前に祖父母について書いた記事がいくつかあったので、もし良ければこちらもぜひ読んでみてください。

リンク上の記事は母方の祖母に関して、下の記事は父方の祖父母に関して触れています。

長生きすること、生きていくこと - アラサーニートの雑記帖

父の家族のこと - アラサーニートの雑記帖

今回は、母方の祖母、父方の祖父母、それぞれの思い出に触れながら、その関係を振り返っていきたいなと思います。

 

母方の祖母

私の母方の祖父は私が1歳くらいのときに、祖母は母親が高校生のときに亡くなってしまっており、私は二人のことはお仏壇の写真でしか見たことがありません。

しかし、私には今も、母方の祖母がいます。

現在の祖母は母親の実の母親が亡くなった後に後妻として祖父に嫁ぎました。

母の実母の末の妹で、母にとっては叔母さんにあたります。

身体が弱く、入院続きだった母の実母に代わって、自身が高校生くらいの時から、母の世話を手伝ってきていたそうです。

そんな祖母は、夫である祖父が亡くなってからも母と一緒に住み、単身赴任で不在の私の父の代わりを務めるように、母と一緒に私たち姉弟の世話をしてくれていました。

得意料理は天ぷらで、なぜか祖母が揚げるとすごくからっと揚がっていました。

私と弟は祖母の揚げた大葉の天ぷらが大好きで、充分たくさん用意されているにも関わらず、それでも取り合うように次々に食べていました。

さらに、祖父がやっていた会社も引き継ぎ、そこでバリバリと働いていました。

しかし数年前、祖母は脳梗塞にかかり、そこからめっきり年を取ってしまいました。

今では日々のほとんどをテレビの前で過ごし、病気のせいか怒りっぽくなった祖母は、祖母の身体を案じる母とよく喧嘩をしています。

喧嘩は苦手だし、以前と違う様子で接し方もわからなくなって、話しかけることも少なくなってしまってごめんなさい。

敬老の日を前に、母と一緒に選んだ洋服をとても嬉しそうに着てくれて、嬉しかったです。

頑張り屋で意地っ張りで、テレビと食事とおしゃれが好きなおばあちゃん。

これからはもう少し話すようにするから、もっと長生きしてね。

昔みたいに、は難しいかもしれないけど、また新しく、良い関係を繋いでいきたいな。

 

父方の祖父母

父方の祖父母は二人ともまだ健在で、車で3時間くらいの距離に住んでいます。

たまに会えば甘やかして、遊びに連れて行ってくれたり、誕生日だお年玉だと言っては、おもちゃやお金をくれていました。

子供心に父方の祖父母にはなんだか他所の人のような雰囲気を感じてしまって、今までずっと敬語のままで、他人行儀になってしまっていたなと思います。

一緒に住んでいる母方の祖母と距離感が異なるのは当然ですが、それにしてももう少し、子供らしい遠慮のなさを発揮して、孫として距離を詰めてあげられると良かったのかもしれないと今になって思っています。

それでも祖父母の家に行くのは楽しみにしていました。

能面がいくつも飾ってあって、子供のころはそれがとても怖くて、能面から離れた位置の布団を弟と取り合ったりしてたなぁ。

祖母は料理上手で、行くと必ずたくさんの手料理を準備してくれているのですが、子供の頃は食べても食べてもなくならない、昔ながらの手料理を苦手に思っていたりもしました。

今食べてみると、祖母の料理はとてもおいしくて、しかもとっても手間をかけ、丁寧に作られていることがわかります。

そんな料理を苦手だなんて、あの頃の私なんて贅沢だったんだ。

祖父は文章を綴ることが好きで、自費出版で本を出したり、俳句を趣味にして今でも日に何句も作っているようですが、昔はそんな祖父の文章に全く興味も示しませんでした。

最近になって祖父の書いたものを読んでみると、読みやすく、情緒も感じられるような文章で、素直にすごいなと感じました。

子供の頃わからなかったことやわかろうとしなかったことを、大人になった今、やっとわかるようになって、やっと少し祖父母との距離が縮まったように思います。

もうこれから敬語でなくなることはないと思うけど、二人のことを知っていく準備がやっと整ったので、少しずつでも歩み寄っていけるといいなと思っています。

だからおじいちゃん、おばあちゃん、これからも元気で長生きしてください。

 

 

他所の家族のことってわからないので、私と祖父母との距離感が一般的にどうなのかがよくわからないのですが、私にとって母方の祖母は家族で、父方の祖父母は親戚といったイメージでずっと過ごしてきました。

しかし、ここ最近、母方の祖母は病気をしてからなんとなく遠く、父方の祖父母は以前よりちょっとだけ近く(それでも恐らく結構な距離感なのですが)感じるようになりました。

私自身が変わって、祖父母もそれぞれ変わっていって、近いようで遠い、遠いようで近いその距離も、長い年月で変わるのだなと実感しています。

でもなにより、祖父母もそれぞれにかなり年を取ったなと感じることが増えたので、とにかくできるだけ元気に長生きしてもらって、私ももっと、ちょっと努力してでも仲良くしていきたいなと思っています。

はてなブログの「新着エントリー」「注目のブログ」のページ削除を知って思うこと

はてなブロガーの皆さん、昨日アップされた「はてなブログ開発ブログ」の記事を読まれましたでしょうか?

簡単に書くと、「新着エントリー」や「注目のブログ」などのページを削除したよ、というお知らせでした。

読んでない方で気になる方は、短い記事ですので下記リンクよりどうぞ。

staff.hatenablog.com

私はまだブログを始めて3ヶ月ちょっとの新人なのですが、「新着エントリー」や「注目のブログ」に助けてもらって、ちょっとずつ皆さんに読んでもらえるようなブログになってきたと思っているので、今回のお知らせを読んで少し寂しい気持ちになりました。

今回は、このお知らせを読んで思ったことをつらつらと書いていこうと思います。

 

そもそも廃止されたページだったのか・・・

まず、最初にびっくりしたのは、「新着エントリー」や「注目のブログ」などの機能が以前に廃止されたページであったということです。

昨年9月にはてなブログのトップページのリニューアルがあり、その際トップページに設置していた上記のようないくつかの機能が廃止となっていたのですね。

アクセス解析では上記のページから流入があるのに、はてなブログのページの中をどう探しても該当ページへのリンクが見つからなくて、でも検索すると出てくるので、どうなっているのかなとずっと不思議に思っていました。

はてなブログからの導線を完全に排除した、既に死に行くページだったと思うと、なんだか幽霊と接していたかのような、少し不思議な気持ちになりました。

 

「新着エントリー」「注目のブログ」に助けてもらった

ブログを始めるとき、こんなの本当に誰か読んでくれるんだろうか、という気持ちがありました。

それでもとりあえず始めてみると、ぽつぽつとではありますが、どこからか探し当てて来ては、読んでくださる方がいて、嬉しいのと同時に不思議でもありました。

恐らく、最初期の流入は既にトップページからは消え去っていたけれど、ネットの海で静かに生き続けていた「新着エントリー」からだったのだろうと今は思います。

1日に3人、5人と少しでも読んでくださる方がいたからこそ、ほとんど読者がいなかった最初の時期を乗り越えて、今まで続けてこられたと思います。

きっと、同じように助けられていた初心者ブロガーの方もたくさんいたのではないでしょうか。

そして開始から1ヶ月と少し経ったときに、このブログは運よく「注目のブログ」ページに掲載されました。

その時の読者数の増加は、平均して1日に10名ずつ増えていくようなスピードで、とてもびっくりしたのを覚えています。

今回の「はてなブログ開発ブログ」の記事では、主にアクセス数が少なく、不適切な投稿を排除できなかったということがページの削除理由として述べられていましたが、アクセスに関しては、トップページからの導線が全くなかったことを考慮すると、それでもなお多くの人たちに見られていたのではないかなと思います。

私も、ページの存在を知ってからは、よく覗きにいっては、新しい出会いを楽しんでいました。

 

アピール・出会いの場とスパムなどの問題

特に「新着エントリー」に関しては、昨年のリニューアルの際から復活を望む声が多くあがっていたとのことですが、そのときのブコメなどでの反応を見ると、主に下記の2つの点で「新着エントリー」の必要性を訴えている方が多いようでした。

  • 新規ブログのお披露目・アピールの場として
  • 新しいブログとの出会いの場として

「新着エントリー」は完全に投稿順で、なんの選択も作為もなく新しいエントリーを拾っていってくれる機能です。

つまり、書いている内容も、ブログの規模も、新規でも古参でも、全く関係なく、すべてのはてなブロガーに平等にチャンスがある唯一の場でした。

ブロググループが似たような機能を有してはいますが、グループ内のみなので、やはり露出という意味でも、出会いという意味でも、幅が狭まってしまうのかなと思います。

「注目のブログ」に関しても、コツコツと書き続けていれば、弱小ブログでも掲載の可能性の高い場所だったようなので、そういった意味で、新規ブログの成長に大きく貢献してくれていたのではないかなと感じます。

しかし一方で、誰でも簡単に入り込むことができる場所であったが故に、スパムなどが横行し、健全な環境になかったということも、はてなブログ運営側としては、看過できない問題だったのだろうと思います。

不正な行為がせっかく開かれていた場を閉じてしまう一因になったとすると、悲しい限りですね。

 

これから新規ブログはどうしていけばいい?

なくなってしまったものを嘆いていても仕方がないので、これからについてちょっと考えてみます。

新規ブログが認知されるために何をすればよいか、とりあえず、私が思いついたのは3つでしょうか。

  • ブロググループに入る
  • 今週のお題」で書いてみる
  • 他の方のブログを読み、アクションを残す

とりあえず、始めたばかりの方はブロググループに入ると前述の通りグループ内で投稿順で記事が掲載されるので、人目に触れる機会が出てくると思います。

また、はてなブログ側が1週間ごとに提供してくれる「今週のお題」について投稿すると、お題について書いた記事がこれも(恐らく)投稿順で表示されるので、こちらもアクセスを増やす意味では有効だと思います。

(私はまだありませんが、「今週のお題」の記事はうまくいけば「週間はてなブログ」に取り上げてもらえるチャンスもあります!)

あとは、基本通り、地道に他の方のブログを読み、気に入ったものにはスターやはてブ、コメントを残すなど、とにかくアクションしていくことかなと思います。

今書いてみると、書くほどでもないな、と思いますが、本当に始めたばかりの頃は手探りで、こういうこともわからなくて、やっぱりそう思うと、もう少し新規や発展途上のブログにも無条件の露出の場があってくれると良いのかな、と思います。

 

新しいブログとの出会いをどうしていくか

「新着エントリー」や「注目のブログ」はいわば本屋さんのような偶然の出会いを与えてくれる場として楽しんで利用していたのですが、閉店してしまったので新規発掘の場を探さなくてはいけません。

今ははてなブログトップページの「おすすめ記事」やダッシュボードの「こんなブログもあります」をよく見ています。あとはブロググループ。

こう考えると完全ランダムではないにせよ、出会いの場は割と充実している気がします。

しかし、なんとなく、かゆいところに手が届いていないような気がしてしまうのはなんでなんだろう・・・。

運営の方の意図や、アルゴリズムを介さない場があっても良さそう、というくらいの気持ちでしょうか。

でもレコメンドエンジンなどが発達してきている昨今では時代に逆行してるのかな(笑)

 

 

なんだか、思ったことを思うままに書いていたら、ダラダラと長いだけになってしまった気がします。

結局、せっかくブログを書くならやっぱりみんな読まれたいし、読む側としても面白いブログと出会えると嬉しいし、せっかく「はてなブログ」という場所があるので、そこで良い出会いがよりたくさん生まれるようになると良いな、と思っている次第です。

いちはてなブロガーとして、これからのこの場所の景色に思いを馳せつつ、今はひとつの場の終焉に一抹の寂しさを感じながら、この文章を閉じることにします。

嫌いなものに捉われてしまう人たち

皆さんは特に嫌いなもの・こと・人ってありますか?

苦手ではなくて、嫌いなもの。

苦手なものは、虫にホラーに大きな音。他にも電話や片付けも苦手です。

尋ねられれば、簡単に口にできます。

でも、嫌いなものといわれると、なんだか言葉にするのを躊躇してしまうのは私だけでしょうか。

「嫌い」という感情を持っていること自体に、ネガティブな印象があるのです。

ネガティブイメージを恐れずに言えば、私は、どんな場面でも強い口調で話す人、人の話を聞こうとしない人、なにかを持ち上げるために他を落とそうとする人が嫌いです。

(私自身が当てはまらないかと言われれば、同属嫌悪なところも多分にあるかもしれません。)

他にも細かくあげれば色々あると思います。

今回はそんな「嫌い」なものとの関わり方について考えてみました。

 

嫌いなものとどう関わるか

生きていれば、あーなんかこれ(この人)嫌いかも、と思ってしまうことがあります。

妙にイラっとしてしまったり。

そんな時私のとる対処法は1つ。

なるべく関わらない。

どう関わるか、という見出しにしておきながら、関わらないというのもなんだか矛盾を感じなくもないですが、嫌いなものと関わっている間、私自身良い気持ちはしませんし、それが態度に出てしまえば、相手や周囲の人の気分を害してしまう可能性があります。

そう考えると、嫌いなことには関わらないのが一番かなと思うのです。

なにより、嫌いなものに時間や感情を使うのがもったいない気がしてしまいます。

しかし、世の中には嫌いなものに執着する人が意外と多いのかもとも思います。

 

嫌いなものに執着する人たち

このことに関して私が考え始めたのは、大学生になって、ネットサーフィンをするようになってからでした。

ネットで色々なものを調べていると、ほとんどどんな人や物事に関しても、いわゆる「アンチ」と呼ばれる人たちが存在していることに気付きます。

彼らは、対象の行動や意見に関係なく、対象のことがもうとにかく嫌いで、悪いことをしても良いことをしても普通のことをしても、とにかく嫌いという意外の結論に行き着きません。

私が面白いと感じたのは、ある対象のファンよりもアンチのほうが数倍熱心にその対象を追いかけているように見えることでした。

 

アンチはツンデレ

アンチたちは、対象を叩くために叩くための材料をどこかから見つけてきます。

世間的にも良くないとされるようなことである場合もあるのですが、それそんなに悪いことかな?と思うようなことである場合も多いです。

また、芸能人などのちょっとした失敗や日常生活の端々を持ち出して批判しているのを見ると、そもそもそれはアンチの方たちには全く関係ないのでは・・・と思ってしまいます。

例えばある芸能人を叩くためにブログを読み、Youtuberを叩くためにわざわざ動画を見る。

嫌いな人に積極的に関わっていくその姿勢は、私にとって謎でしかありません。

嫌いな人のブログや動画に目を通している時間をもっと自分の好きなものに使うと良いのに。嫌いな人を目にして嫌な気持ちを募らせるより、その分好きなものを見て和むと良いのに。そんな風に思います。

そんなに熱心に色々とチェックしているなんて、実はアンチの人たちはただのツンデレなのかな、と思ったりもします。

しかし、真面目な話をすると、嫌いだけど関わらずにいられないのであれば、それはちょっと切ないなぁと感じます。

その根底にあるのは恐らく嫉妬や苛立ちだろうと思うのですが、その感情を対象に投げつけることでしか解消できず、投げつけても解消しきれなかったものを解消しようとまた対象を見つめ続ける。

なんだか報われない片思いを見ているような気分になります。

 

「嫌い」や不満を生み出し、拡散させる人たち

ネット上だけでなく、現実でも嫌いなものと積極的に関わる人たちはいます。

というより、嫌いなものを生み出していく人たち、でしょうか。

私の身近では母がそうです。

テレビを見ればこの人は嫌いだと言い、なにかをする度にちょっとした不満をもらしたり、文句を言ったり、母の周りには嫌いなものばかりが積みあがっていきます。

そんなに嫌なものばかりが目に付くなんて、生き辛くないのだろうかと時々心配になります。

そして、そういう嫌いなものや嫌なことを口に出してしまうことで、余計に嫌な気持ちが増幅しているのではないかという気がしてなりません。

さらに、ネガティブな要素を持つ発言は、周囲にもネガティブを拡散させます。

ネガティブを食らった人はネガティブになりやすいので、ネガティブスパイラルです。

ネガティブスパイラルの中心に位置する母は、でも意外と元気そうで、逆にネガティブをどんどん口に出すことで、母自身はすっきりしているのかもしれないなとも思います。

 

「嫌い」を避けるのではなく、敢えて捕まえて叩きつける

こうやって考えると、例にあげたアンチの方たちも母も、敢えてぶつかって、外に吐き出すことで、「嫌い」という感情の持つネガティブなパワーから逃れようとしているのかもとも思えてきました。

私は、それは嫌いなものに捉われてしまっているからだと思っていたけれど、むしろ嫌いなものを捕まえに行っているのでしょうか。叩きつけて、外に散らしてしまうために。

私が好きなもので気分転換するのと、それは同じなのでしょうか。

そんなの健全じゃないよ!と思うのは、私のエゴなのでしょうか。

私自身が「嫌いなものと敢えて関わってそれを外に出すような人は嫌い」というだけなのかも。

この記事を書いていて、でも私もそういう自分が嫌いなものを単に否定したい気持ちでこんな記事書き始めちゃったんじゃないの?という気持ちも湧いてきて、ちょっと自分でもよくわからなくなってきてしまいました・・・。

人を呪わば穴二つ?ちょっと違うかな?

 

 

ちょっと何が言いたかったかグダグダになってしまって申し訳ないのですが、無理やりにまとめます!(笑)

それでも、私はこれからもなるべく嫌いなものは避けながら、好きなものや楽しいものをたくさん見つけて、嫌いなものより好きなものに、嫌なことより素敵なことに、たくさん心を動かしながら生きていきたいな、と思っています。

嫌いなものに時間や感情を使うのは、やっぱりもったいないと思うから。

今思うと、この「もったいない」と感じる気持ちを、もうちょっと掘り下げると、もう少しまとまったような気がします・・・。

とりあえず、色々な人や物事と関わるときに、「無理やりでも、小さなことでも良いのでなにか好きなところを見つける」は私の中では結構有効なライフハックなので、皆さんもよければぜひやってみてくださいね!(ライフハックって言ってみたかっただけ)

なぜ物語を消費するのか

私は昔から読書が好きで、今までにたくさんの小説を読んできました。

これからもまたたくさんの小説を読んでいくと思います。

しかし、同じ「読書」でも、ハウツー本は今までも恐らくこれからもほとんど読みませんし、雑誌の類にもそれほど食指が伸びません。

たまに小説などに、読めるものならなんでも、小説やハウツー本はもちろん、新聞でも広告でも説明書でも、本当になんでも読み漁ってしまう「活字中毒」の人物が登場することがありますが、それを見て思ったのは、私が好きなのは単に「読む」ことではないのだな、ということです。

それでは何が私の気持ちを惹きつけているのか。

それは「物語」です。

私は読書と同じように漫画や映画やアニメやドラマや舞台が好きです。

見る頻度こそ違えど、きっと私の中で同じベクトルにあるものたちだと思います。

皆さんの中で、小説・漫画・映画・アニメ・ドラマ・舞台のどれひとつとして好きじゃないという人がどれほどいるでしょうか?

物語。多くの人が共通して持つこの娯楽の魅力はいったいどこにあるのでしょうか。

今回は、なぜ人は「物語」に惹きつけられ、「物語」を消費するのか、このことについて考えていきたいと思います。

 

物語とは

そもそも物語とはなんなのか。

辞書にあたってみると下記のようにありました。

  1. さまざまの事柄について話すこと。語り合うこと。また、その内容。
  2. 特定の事柄の一部始終や古くから語り伝えられた話をすること。また、その話。
  3. 文学形態の一。作者の見聞や想像をもとに、人物・事件について語る形式で叙述した散文の文学作品。狭義には、平安時代の「竹取物語」「宇津保物語」などの作り物語、「伊勢物語」「大和物語」などの歌物語を経て、「源氏物語」へと展開し、鎌倉時代における擬古物語に至るまでのものをいう。広義には歴史物語・説話物語・軍記物語を含む。ものがたりぶみ。
  4. 歌舞伎・人形浄瑠璃の演出の一。また、その局面。時代物で、立ち役が過去の思い出や述懐を身振りを交えて語るもの。

  出典:デジタル大辞泉小学館

なかなかこれ!とは言えませんが、今回私が考えている内容としては2番目の意味が近いように思います。

特定の事柄の一部始終や古くから語り伝えられたことに関するお話、です。

 

現代における物語の形

物語は色々な形で世の中に溢れています。

冒頭で触れた小説や漫画、映画、ドラマ、アニメ、舞台などに加えて、ゲームのストーリーも物語ですし、ブログや2ちゃんねるなどのインターネット上で語られる出来事の顛末だって物語です。

友人との恋話や、主婦たちの井戸端会議で囁かれる噂話も物語と言えます。

こう考えると世の中物語だらけ。

誰もが様々な形で物語に触れて生きています。

 

物語は面白い

どんな形のものが好きかの違いは人によってあると思いますが、基本的に物語に魅力を感じるのは人間全体に共通することだろうと思います。

(もしも、「私はいかなる物語にも魅力を感じないです」もしくは「苦手です」「嫌いです」というような方がいらっしゃれば、ぜひ教えてください。お話を伺ってみたいです。)

では、物語のを面白いと感じるのは一体なぜなのか。

どうして私たちは物語を消費することを娯楽としているのか。

物語大好きな私が、ずーっと感じている疑問です。

 

私はなぜ物語が好きなのか

ひとまず、自分自身がなぜ物語が好きなのかを考えてみました。

しかし、いきなり「なぜ」を考えてもなんだか思考が堂々巡りしてしまったので、とりあえずどういう作品が好きかなぁと考えてみたところ、ひらめきました。

私は登場人物の心情を追ったり、想像することが好きなのです。

心情を緻密に丁寧に描いている作品や、淡々と物事を追いながらも登場人物たちの心情を思わず想像してしまうような余白のある作品が好きです。

人物の心情を追い、想像し、自身の気持ちをそこに寄り添わせる体験。一緒にドキドキしたり、喜んだり、空っぽになったりするその体験こそ、私が物語に求めているものだと思います。

それは言ってみれば、自分以外の誰かになることです。

自分以外の誰かの時間を生きて、知らない気持ちを感じたり、自分自身の思い出と重ねたり。

私にとって、物語の魅力はきっとそこですね。なんだかすっきりしました(笑)

 

ネットで調べてみました

個人的にすっきりしたところで、他の方はどう感じているのか、便利なインターネットで調べてみました。

  • 非日常を体験できる、自分以外のものを疑似体験できる
  • 人間の根源的欲求を満たす物語を面白いと感じる

色々と見て回ったのですが、1番目にあげた疑似体験というような切り口のものが多かったように感じました。

さらに掘り下げて、その疑似体験を面白く感じる理由として、生き残るためのシミュレーションをするため、そういった体験を面白く感じるようになっている、という風に説明されている方がいて、なるほどと思いました。

また、2番目の説は若干問いとずれる気もしますが、面白かったので。

この方はまず昔話に焦点を当てられていて、物語というのは語り伝えられていくもので、その中でより「面白い」と感じられるように修正が加えられていく性質があり、つまり、人間の根源的欲求を満たすように、面白いと感じるように出来上がっていくものである、ということでした。

ちょっとまとめが上手くできなかった感じがするので、元記事を貼っておくので、良ければそちらを読んでみてください。

mt-hy.com

 

物語を消費するのは食事をするのと同じなのかも

ここまで調べて考えてみて、物語はただの娯楽ではなくて、心や人生を形作っていく糧でもあるのかなと思いました。

物語を消費することは、食事をするようなもので、生きるために必要があるから、それを面白い、楽しいと感じられるように設計されているのかな、と。

だとすると、美味しいものを食べて、素敵な夢を見て眠って、大好きな人と気持ちの良いセックスをしたいのと同じくらいの強さで、みんなが面白い物語を求めているのでしょうか。

物語が全くない世界で、人はどうなるのかちょっと気になってきました。

なにか実験とかできたりしないかな・・・。

でも、物語って頭の中でも生み出せますもんね。永久機関すごい。

でも、外から入ってくる物語が全くなければ、頭の中で生み出すことも難しかったりするのかな。

このテーマでひとつ物語が出来上がりそうですね(笑)

 

 

さて、今回は物語について考えてみました。

そういえば、消費することについてばかり書きましたが、面白いと思われる物語を生み出したいという欲求も、多くの人が持っているのかなと思います。

恥ずかしながら、私もその一人です。

この欲求はどこから来てるのかな。

そのあたりも考えてみると面白そうですね。

皆さんにとって「物語」はどういうものですか?

飲食アルバイトの実情と思い出②しっかり役割分担された高級店!

大学時代に経験した飲食アルバイトについて、前回は私の初めてのアルバイトでもあったカジュアル系ダイニングバーでの体験や思い出を書きました。

今回は、そんなダイニングバーが潰れてしまってから、学部の友人の誘われた入った高級飲食店でのアルバイトに関して書いていきます。

前回の記事は、下記のリンクからどうぞ。

zakkicho.hatenadiary.com

 

【2店舗目】コース料理中心の高級店

カジュアル系ダイニングバーの閉店に伴って、新しいバイト先を探していた私。

そんな折、学部の友人が自分がアルバイトしているお店に誘ってくれました。

たまに有名人も来店するような高級店なのですが、社員の方も優しく、バイトの数も多くて和気藹々としてて楽しいよ!とのこと。

なにより、仲の良い友人と働けるなら不安も少ないし良いなと思って応募しました。

こちらも前回のダイニングバー同様面接を受け、採用。

ちょっと高台にあるお店で景色もよく、店内にレストランスペースとは別にバーが併設されているようなお店で、普段そんなところで食事をすることはないので、ちょっと緊張しながら初日を迎えました。

 

主な業務内容

こちらのお店では、前のダイニングバーとは異なり、持ち場と役割がきっちりと決められていました。

  • パントリー・・・ドリンク(カクテル以外。カクテルはバーテンダーが担当。)作り、グラス洗い
  • ランナー・・・キッチンからホール係まで料理を運ぶ、シルバーを磨く、おしぼりを巻く
  • ホール・・・テーブルセット・オーダー・料理出し・バッシング

基本的にアルバイトがやっていたのは上記の3つの役割でした。

シフトによってその日何に入るか決められていますが、たまに急に変更になることもありました。

せっかくなので、それぞれエピソードを交えつつ細かく書いていきます。

 

パントリー:グラスに囲まれて過ごす

まず、ドリンク関係の業務をするパントリーについて。

大体一人で、忙しいときは二人で回します。

ビール・焼酎・日本酒・ソフトドリンクの準備と、下げられたグラスをひたすら洗うポジションです。

ビールはグラスを置くだけで勝手にいい感じに入りますし、日本酒の燗つけも流し込んでボタンを押したらすぐに熱くなって出てくるという、ハイテクなところでした。

前のダイニングバーとは違いカクテル類はすべて併設のバーのバーテンダーさんが作られるので全くノータッチで、代わりに焼酎や日本酒の銘柄をいくつか覚えました。

日本酒はこぼして注ぐというのは、このときに初めて知りました。

ドリンク作りもスピード勝負でなかなか急がしいのですが、繁忙日はグラスが溜まってすごかった。

しかもビールグラスなどどんどんなくなるので、洗わないことには次がいれられませんし、高級店なのでカクテルグラスやワイングラスのガラスが薄いものが多く、結構気を遣います。

狭いカウンターの中に死ぬほどグラスが溜まっていくので、手が当たったりして辞めるまでに2、3個は割ってしまったと思います。すみません・・・。

ワイングラスの種類を覚えたのも懐かしいです。もう忘れてしまいましたが、赤とか白とか、ボルドーとかブルゴーニュとか最初めちゃくちゃ混乱しました。

基本単純作業なので、初心者が入りやすく、黙々と作業することが好きな私は一番お気に入りのポジションでした。

たまにカクテル用のドリンクを取りに来るバーテンさんが渋くて気さくなおじちゃんで、その人と話したりするのも楽しかったです。

 

ランナー:キッチンの片隅で

次はキッチンとホールの間で奔走する影の立役者ランナー。

ここは常時二人体制でした。

主な業務はできた料理をホール担当まで運ぶことですが、ほかにお通しの準備や食材を取ってくること。あとはシルバーを磨いたり、おしぼりを巻いたりとキッチンの補助兼雑用みたいなこともしていました。

私はこのランナーが一番苦手だったかもしれません。

なにせやることが多い。そして料理人さんたち良い人たちなのですが、やはり忙しい時のピリピリ感がすごかったです。

特に苦手だったのは食材出し。

料理人さんに支持されて、ちょっと離れたところにある冷蔵庫から野菜やら魚やら持って行くのですが、種類が豊富で特に魚は見た目でわからずオロオロしてしまったり・・・。

先輩などに聞いて持っていくのですが、忙しいときはちょっと泣きそうになりながら、比較的優しそうな料理人さんに尋ねたりしていました。

また、出来立ての料理を運ぶのですが、何皿か一度に運びます。

一度めちゃくちゃ器が熱いときがあって、もう落とすかと思って焦りました。なんとか運びきりましたが、あの時は落としたらどうしようというのと、熱いもう無理という気持ちで死ぬかと思いました。

ランナーではおしぼりを巻く作業が一番好きでした。

よくあるレンタルのものを使っていたのですが、ビニル袋から取り出して、柔軟剤のようなものをスプレーしてきれいに巻き直し、あとは保温庫にいれておきます。

あー、高級店ってこういうところで一手間かけているんだなと感動したのを覚えています。

それからレストランで良い匂いのするおしぼりが出てくると、裏で誰かが一手間かけてくれてるんだなと思って、ちょっと微笑ましく思うようになりました。

 

ホール:細かいルールと気配りで魅せるお店の顔

最後にホール。内容としてはどこのお店にもいるホール担当と変わりません。

ただ、ワインのコルクを抜いたり(私はついにすることはありませんでした)、その注ぎ方だったり、メニューの説明をしたり、作法とマナーにはとても厳しかったですし、覚えることも多かったです。

お店の顔となる部分なので、アルバイトの中でもベテランの方が多く入り、私は数えるほどしか入ったことがないポジションです。

テーブルセッティング1つとっても、角度まできっちりと教え込まれました。

また、タバコを吸うお客様の場合、灰皿を変えるタイミングを結構厳しく言われていたので、これは今でも飲み会の時などに活用しています。(上司などからの心象がちょっとよくなったりします笑)

印象深かったのは、某球団の監督さんがいらしていたときに、たまたまホールに入っていて(その方のテーブルは担当せず、灰皿を集めたりテーブルセッティングしたりと細々したことをやっていました)、ポニーテールで動き回る私を見て、監督さんが「アクビちゃんががんばってるね」と仰っていたと聞いたこと。

アクビちゃんとはご存知の方も多いでしょうが、『ハクション大魔王』に出てくるポニーテールのキャラクターです。

ホールに関しては、まだまだやらせてもらえることも少なくて、しかも高級店で下手なことはできないと緊張しながら働いていた当時の私には、とても嬉しいエピソードでした。

野球は全然詳しくないですが、それからその監督のことは大好きになりました(笑)

見られるから緊張するし、裏方の方が楽だなと思っていましたが、見られるからこそがんばろうと思えることもあるんだなと感じました。

 

まかないも美味しい

業務に関してはこのくらいにして、最後にまかないについて書いておきます。

やはり味に定評のある高級店、まかないも美味しかったです。

ダイニングバーのときは時間もメニューも適当でしたが、従業員数の多いこのお店では、毎回きっちりと準備されていて、休憩時間に所定の場所で食べるようになっていました。

大体ご飯とおかずと汁物でしっかりとメニューが組まれていて、備え付けてある電子レンジで温めて食べていました。

特に美味しかったのはマーボー丼でしょうか。

たまにデザートなどがあったりして、そういう日はみんな裏で盛り上がっていました。

 

忙しくなり辞めることに

1年弱くらい続けたのですが、サークルで中心学年になったり、学部でも取りたい授業が増えたりして、忙しさと体力の関係で辞めることになりました。

こうして私の飲食アルバイト暦は幕を閉じるのですが、どちらのお店も今振り返ると楽しかったなと思います。

ただ、それからはバイトは家庭教師、仕事は事務系ばかりをやってきた私としては、もうあの頃みたいに何時間も立ちっぱなし、動きっぱなしのお仕事をがっつりやるのは厳しいかもしれないとも感じます。飲食系の方や販売系の方、毎日本当にお疲れ様です。

私は飲食バイトの際はそこまで理不尽な目には合わなかったので、接客業の楽しいところをいっぱい味わわせてもらったなと思っています。

 

 

昨日から2回に渡って、私の大学時代の飲食アルバイトに関して書いてきました。

コンセプトの全く異なるお店を体験できたこと、どちらも楽しいお店だったこと、ラッキーだったなと思います。

最近ではブラックバイトなどの話題も耳にしますし、一概には言えませんが、飲食店でのアルバイトは仲間も多いですし、私個人としては経験として悪くないと思いますので、気になる方は飛び込んでみると良いかなと思います。

こうやって書いてみて、新しいことを始めるのになんの抵抗もなかった自分を思い出して、ちょっと励まされたりしています。

それでは、また気が向いたら家庭教師アルバイト編や事務職編を書いていこうかなと思います。

飲食アルバイトの実情と思い出①ゆるっと色々やらせてもらえたカジュアルダイニングバー!

以前、コールセンターでのお仕事について、私の経験や思い出を書いたのですが、今回は、私が経験した仕事の中から、大学時代にやっていた飲食のアルバイトについて書いていきます。

ちなみに前回の記事も貼っておくので、興味のある方はぜひ読んでみてください!

zakkicho.hatenadiary.com

 

飲食アルバイトは2店舗で経験

飲食アルバイトは、大学生の間に2店舗で経験しました。

1店舗目は初めてのアルバイトで、カジュアル系のダイニングバー。

2店舗目はその後友人に誘われて、有名人もたまに来るような高級店で働きました。

それぞれ仕事内容や雰囲気などが違って面白かったので、別々に紹介していきたいと思います。

そして書いているうちに長くなってしまったので、記事を2つにわけることにしました。

本日は1店舗目のカジュアル系ダイニングバーについて書いていきます!

 

【1店舗目】カジュアル系ダイニングバー&貸切個室

大学に入学してしばらくして、アルバイトに密かに憧れを抱いていた私は、仕事情報誌でこのお店を見つけて、おしゃれっぽい写真などに惹かれてとりあえず応募してみました。

面接を受けて、無事に採用して頂いたこのお店は、カジュアルな雰囲気のダイニングバーでした。

それに加えてちょっと変わっていたのが、店舗とは別に、近くのマンションの一室を借りて貸切用パーティー会場にしており、結婚式の二次会などはそちらで行っていました。

つまり、店舗での業務の日と、個室での業務の日がありました。

 

主な業務内容

店舗でも個室でも、私の主な業務はドリンク作りとオーダー受け・料理運び・バッシングなどのホール業務、空き時間は皿洗いなどですが、個室の日は、事前の会場準備と後片付けなどが加わります。

こう書いてみると、料理を作る以外の部分は結構一手にやっていた感じしますね(笑)

チーズ切ったり生ハム切ったり簡単なおつまみの皿くらいは出してましたし。

人数としては店長+副店長、そしてバイトが私を含めて3名くらい在籍していたのですが、大体店長か副店長+バイト2名の計3名くらいで回していました。

お客様も従業員も若い人が多く、雰囲気はかなりカジュアルだったので、店舗のときは常連さんに薦められて、おつまみもらったりしながら話したりしていました。(そういうお店ではないですよ!笑)

 

カクテルについて猛勉強

主な業務の1つがドリンク作りだったんですが、おしゃれ系のお店なのでカクテル類の種類が豊富です。

大学生になりたてで、お酒を飲んだこともないので知識がまったくありません。

カシスオレンジやスクリュードライバーソルティドッグなど、名前だけ知っているカクテルたちについて、これとこれをこの割合ずつ混ぜて・・・、と覚えていくのは大変でしたが楽しかったです。

特にソルティドッグを作るのが好きでした。グラスに塩をつけるのとか本格的っぽくてかっこいい!と思っていたので(笑)

シェイカーを振るようなものはさすがに作らせてもらえませんでしたが、ここで少し勉強したことで、その後自分で飲むようになって、メニューを見たときになんとなくわかるので有難いです。

 

クリスマスパーティーはトナカイの衣装で

普段は黒パンツ白シャツに黒いエプロンという制服で働いていたのですが、ある日個室の方でクリスマスパーティーのご予約が。

何も知らずに出勤すると、店長からこれに着替えてと衣装を渡されました。

トナカイモチーフのワンピースでした。(※画像はイメージです。)

当時は私もまだぴちぴちの10代だったので、なにこれかわいー!とめちゃくちゃワクワクで着替えました。

でも、今思うと先に言っててほしかったですよね。

ほら、下着とかもさ、こういう感じの服だとちょっと準備しとかなきゃいけなかったりするじゃないですか。肩紐とか気になるしさ。私ひんぬーなので、ベアトップとかじゃなくてよかったですが。

まあそんな感じでいきなり渡されたトナカイ衣装で、ドリンク作ったりオーダー取って回ったのも今となっては良い思い出です(笑) 

 

まかないが美味しかった

大きいお店ではなかったので、特にまかないについてちゃんとメニューやルールが決まっていたわけではなく、余った食材で作れるものだったり、たまに希望を聞いて作ってくださることもありました。

パスタ系が多かったですが、今でも忘れられないのが一度作っていただいたオムライス。

オリーブオイルをふんだんに使って、最後に卵で包むんじゃなくて、スクランブルエッグみたいな状態にしたものをご飯の上にのせるんです。

これが、本当においしくて。しかもオリーブオイルを使ったり、あえて卵で包まないっていうのも初めて見て、すっごく感動しました。

今でも自分で作るときは真似して作っています。あんなにおしゃれな見た目にはなぜかならないのですが・・・(笑)

 

お店がつぶれてしまうことに・・・

初めてのバイトで、覚えることも多くて大変でしたが、アルバイト同士も仲良く、お店の緩い雰囲気も性に合って結構楽しく働いていたのですが、数ヶ月働いたある時、お店がつぶれてしまうことになったと告げられました。

そんなに苦しそうな様子もなかったので、お店って結構簡単に潰れるんだなと当時は驚きました。

こうなるともうどうしようもないので、泣く泣く新しいバイトを探し始めることに。

そんな時に、同じ学部の友人が声をかけてくれたのが、2店舗目の高級店でした。

というわけで、カジュアル系ダイニングバーでのお話はここまで。

あまりに暇で、あがりの時間までずっと冷凍エビの殻を剥いていた日があったこと、私は忘れません。

 

 

さて今回は、飲食アルバイトパート①ということで、カジュアルダイニングバーでの実情と思い出を語っていきました。

明日は、2店舗目の高級店に関して書いていきたいと思いますので、ぜひ続けて読んで頂けるとうれしいです!