平井堅さんの楽曲『ノンフィクション』に心をしめつけられる
今日ずっと頭の中でリピートしている曲があります。
平井堅さんの『ノンフィクション』です。
久々に気持ちを底の方から揺さぶられる曲に出会ったので書いてみることにしました。
聞いたことのある方もかなり多いとは思いますが、聞いたことのない方は、まずは聞いてみてください。
平井 堅 『ノンフィクション』MUSIC VIDEO (Short Ver.)
ドラマの主題歌
『ノンフィクション』は日曜ドラマ『小さな巨人』の主題歌となっています。
多くの人が、ドラマのラストで流れるこの曲に心奪われたのではないかと思います。
私もその一人です。
一人暮らしの頃はテレビを見ることが滅多になかったのですが、実家に戻ると、家にいる間は大体テレビがついているので、ついつい見てしまいます。チャンネル権は大体テレビ好きの母親にあり、ドラマかニュースになっていることが多いです。
中でも母親が今ハマって見ているのが日曜ドラマ『小さな巨人』。
警察内部の権力闘争とかを扱ったドラマなのですが、初めて見たときになにより衝撃的だったのが平井堅さんの歌う主題歌でした。
優しく繊細なメロディから始まり、ラストに向けて力強く歌い上げられています。
見終わってすぐに曲名を調べ、『ノンフィクション』というタイトルはわかったのですが、その時点では歌詞などの情報はまだなにも出てきておらず、しばらくは週一回テレビで聞くのを楽しみにしていました。
そして昨日、夜中にだらだらとテレビを見ていると『Love Music』という番組で平井堅さんが出演しているのを発見。
この『ノンフィクション』をフルで歌ってくれました。
そこですごく揺さぶられたので、世間的には今更かもしれませんが、歌詞などを改めて調べてみました。
歌詞の率直さと繊細さ、そして切実さ
初めて聞いたときは、そのメロディにまず心を奪われたのですが、改めて歌詞を調べてみると、そこには切実な想いが率直で繊細な言葉で綴られていました。
描いた夢は叶わないことの方が多い
優れた人を羨んでは自分が嫌になる
そう始まるこの楽曲には、生きる上での辛さと、でも生きようとする力強さがあふれています。
誰もが感じたことのある感覚や感情が丁寧に言葉にされていて、曲を聞いているうちに、切ないながらも力が湧いてくるような気持ちになります。
『ノンフィクション』の意味
この楽曲は平井さんの自殺した友人を想って作られたものなのだそうです。
タイトルの『ノンフィクション』はそういう意味なのですね。
みすぼらしくていいから 欲まみれでもいいから
僕はあなたの あなたの 本当を知りたいから
信じたいウソ 効かないクスリ 帰れないサヨナラ
叫べ 叫べ 叫べ
会いたいだけ
平井さん自身の、苦悩や後悔や、伝えたかったこと、いろんな想いが詰まった曲だと思います。
この曲は平井さんの「ノンフィクション」でありながら、聞いている私たち一人ひとりの「ノンフィクション」でもあるのではないでしょうか。
それぞれの「ノンフィクション」は他の人から見ればすごく下らないことかもしれないけれど、その人にとっては大事だったり、重かったり、辛かったり、なかなか他の人と共有できなかったりするものだと思います。
この曲には、そんな一人ひとりの心の中にも手を差し伸べ、ひっぱりあげてくれるような力があります。
聞くたびに胸がしめつけられるような苦しさがありますが、「私があなたに会いたい」「私があなたを知りたい」と力強く歌われるメッセージが、力をくれる曲です。