紫陽花が好きです
最近ずっと雨続きで、梅雨真っ只中という感じですね。
一日中どんより暗くて、ちょっとうんざりしたりもしますが、雨音が心地よかったりもします。
梅雨といえば、私は紫陽花が好きです。
青みのもの、赤みのもの。濃かったり、薄かったりと様々な色で楽しませてくれるのですが、あんなにカラフルなのに派手すぎず、雨に溶けるような静かな佇まいが素敵です。
近所にも紫陽花の綺麗な公園やおうちがいくつかあって、見るたびに素敵だなぁとうっとりしています。
今回は、そんな紫陽花に関して、ちょっと調べてみることにしました。
紫陽花の花色が変わる仕組み
紫陽花は、同じ株でも花の色が青っぽくなったり赤っぽくなったりする魔法のような花です。
私はついこの間まで、色んな種類の紫陽花があるんだなーと思っていて、花の色が変わるということを知りませんでした。(お恥ずかしい・・・。)皆さんはご存知でしたか?
この「花の色が変わる」という素敵な現象、仕組みが気になったので調べてみました。
紫陽花の「アントシアニン」と土壌の成分
紫陽花の花の色は、紫陽花の持つ「アントシアニン」という物質と土壌の成分の結びつきによって決まるそうです。
土壌が酸性かアルカリ性かによって、青か赤か、色味が決まります。
土壌の酸性が強いと、紫陽花のアントシアニンと結びつき、花の色は青くなるそうです。
そして逆に酸性が弱い=アルカリ性の土壌では、紫陽花は赤い色になっていきます。
ということは、色とりどりの紫陽花を見られる場所では、土の成分にも気を配られているということなんでしょうね。頭が下がります。
ちなみに、それぞれの花色にしたい場合の、専用の肥料や土があるそうです。
あまり園芸などに興味を持ったことがなかったので、こういう専用の商品みたいなものは、なんだか面白いです。
白い紫陽花はどうなの?
そういえば、たまに真っ白な紫陽花もありますよね。
雨の中で、ぼんやりと白く光るような美しさがあります。
あの白い紫陽花は、土壌によって花色が変化することはないんだそうです。
紫陽花の花の色を変化させるのは上述の通り「アントシアニン」ですが、白の紫陽花はもともとこの成分を持たない花で、そのため、土壌の成分が酸性であろうとアルカリ性であろうと影響を受けることはなく、白い花を咲かせるそうです。
「うちは誰にも流されへん。うちはうちや。」って感じでかっこいいですね。(なぜか関西弁のイメージ)
紫陽花の種類
紫陽花は色も色々ですが、実は形も大きくわけて2種類のものがあるそうです。
言われてみれば、平たいものと丸いものがあるような・・・。
ガクアジサイ
日本古来の紫陽花で、中央の小さな花を、周囲の大きな花が彩っています。
小さな花が「両性花」という雄しべ・雌しべをもつ本来の意味での「花」で、周囲にある大きな花は「装飾花」と呼ばれていますが、実際は「がく」にあたり、花ではありません。
両性花と装飾花と色のコントラストも美しいです。
ホンアジサイ(西洋アジサイ)
ガクアジサイが18世紀頃にヨーロッパに渡り品種改良されたものがホンアジサイです。
こちらは手毬のようなまん丸な形が特徴。可愛らしいです。
花のほとんどが装飾花で種子ができることが稀であることから、挿し木や株分けで増やすのだそうです。
人気の品種は?
色も形も様々な紫陽花。品種もとてもたくさんあります。
とても一覧にしたりしきれる感じではなかったので、人気のものをいくつか紹介します!
てまりてまり
小さな装飾花が名前の通り手毬のように真ん丸に咲く、可愛らしい品種です。
1つ1つの花は小さく、たくさん集まっているので、1つ1つの花が生み出す微妙な色合いのハーモニーを楽しむことができるそうです。
城ヶ崎
八重咲きの装飾花が美しいガクアジサイです。
東伊豆の城ヶ崎で見つかったことから、その名前がついたと言われているそうです。
装飾花は大きいですが、数は少なく、上品で清楚な雰囲気を持つ品種。
アナベル
真っ白な花が美しい外国種の紫陽花です。
小花が集まり、大きなボール状の塊となるのが特徴で、最近では薄いピンクの花をつけるピンクアナベルも人気。
花が終わった後は、ドライフラワーに加工して楽しむこともできるそうです。
どれもそれぞれ違う魅力がありますよね。
調べると本当にたくさんの種類があって、好みの品種をみつけるのも楽しそうです!
雨の中に色とりどりに咲く紫陽花。
ぼんやりと眺めて気持ちを落ち着けたり、次に見かけた時はじっくり観察して品種を調べてみるのも面白そうです。
梅雨を楽しくしてくれる、紫陽花がもっと好きになりました。