アラサーニートの雑記帖

アラサーニートが感じたことや日々の出来事などを綴る雑記ブログです。

【ドラマ】おすすめのエピソードも!大好きなドラマ『TRICK』シリーズを紹介します!

今回は久々のレビュー記事。

初のドラマ作品を取り上げてみます。

大好きで何回も見返している『TRICK』シリーズ、まるっとお見通し!、とまではいきませんが、 魅力が伝わるように紹介していきたいと思います。

 

テレビドラマ『TRICK』シリーズ

自称天才マジシャン・山田奈緒子と日本科学技術大学の物理学教授・上田次郎が超常現象や怪奇現象のような奇妙な事件に挑むミステリードラマ。

テレビ朝日系列で放送され、思い切ったコメディ要素とシリアスな謎解き・ストーリーが人気を博し、連続ドラマとしては第3シリーズまで存在しています。第1シリーズからそれぞれ2000年、2002年、2003年に放映。

他にも単発での2時間スペシャルドラマや映画シリーズが作成されていますが、今回はテレビの連続ドラマシリーズのみに絞ってご紹介していきたいと思います!

 

主な登場人物紹介

シリーズの主人公となる山田・上田コンビをまずは紹介しておきます。

 

山田奈緒子

ハリウッドの大ステージを夢見ながら、「花やしき」のステージに立つ自称天才マジシャン。

実際にはマジックの仕事ではほとんど稼げておらず、古いアパートの家賃すら払えないほどの極貧状態で、お金への執着がすさまじい。

ある時、事件解決のための超能力者の募集にお金目当てで参戦して上田と出会い、以降、度々上田に呼び出されては事件解決に付き合っている。

持ち前のマジックに関する知識と度胸で、インチキ霊能者やマジックを応用したトリックを次々に見破っていく。

決め台詞は「お前のやったことは全部お見通しだ!」。

 

上田次郎

日本科学技術大学で物理学教授(第1シリーズのみ助教授)を務める自称天才物理学者。

自信家で傲慢な性格だが、気が小さく、怪奇現象が起こるたびに気絶してしまう。

特技は通信教育で会得した空手。

事件解決の度に知名度をあげ、本の出版やテレビ出演など行い、さらなる不思議な事件の解決依頼を受けることになり、その度に山田を巻き込む。

論理的思考を得意とする割に、インチキトリックにひっかかり、山田に度々助けられている。

決め台詞は「なぜベストを尽くさないのか!」。

 

TRICK』シリーズの魅力

シリーズ全編何度も見てしまうほど大好きな『TRICK』シリーズ。

その魅力を余すところなくご紹介します!

 

見ていて癒される山田・上田コンビ

まずはなんと言ってもこの2人。

お互いの悪口を言い合い、軽口叩き合いながらも、時に協力し、心配し合う姿に、なんだか見ていて癒されます。

お互いのコンプレックスにがっつり踏み込んでの言い合いが毎回展開されるのですが、見ていて不快にならない、むしろ「本当に仲良しだな」と微笑ましくなる絶妙なラインを描き出しているなと思います。

山田は仲間由紀恵さん、上田は阿部寛さんが演じられていますが、このドラマ内での二人があまりに素敵で、今でも二人とも大好きです。

主役の他に、生瀬勝久さん演じるヅラの刑事・矢部と金髪部下・石原など、脇役たちもいい味を出しています。

 

コメディとシリアスの見事な調和

TRICKでは前述の主人公二人の掛け合いはもちろん、ドラマ内での地名をダジャレにしたり、ステレオタイプなインチキ霊能者を大げさに描いたり、あからさまな下ネタや大胆なモザイク処理(こちらは下ネタではないです)など、全力でコメディ路線に走った演出に力を入れています。

それでいながら、事件の謎解きでは毎回驚き、感心させられますし、物語の背景に宗教や人の幸福、超能力などに関する真面目な考察や問題提起が置かれていて、笑いながらも考えさせられる構造になっています。

コメディ、ミステリー、シリアス、そしてマジックや超能力など、幅広いジャンルに手を広げながら、それぞれを丁寧に作りこみ、大勢の人が楽しめるドラマになっていると思います。

 

おすすめのエピソード紹介

TRICKシリーズは一応全シリーズを通して大きな流れはあるのですが、基本的には2~3話完結になっていますので、どこから見てもそれぞれのエピソードは楽しめます。

せっかくなので、各シリーズから1話ずつ、個人的に心に残っているおすすめのエピソード紹介します。

 

【第1シリーズ】母之泉(エピソード1 / 第1~3話)

1番のおすすめは、記念すべき第1シリーズの最初のエピソード。

「母之泉」という宗教団体との対決を描いていますが、山田と上田というキャラクター、TRICKシリーズの根底にある超能力の存在の有無や、果たして真実を暴くことが本当によい事なのかという問いかけなど、「TRICK」という世界が丁寧に凝縮されたエピソードになっています。

最初のエピソードから「宗教」というデリケートな存在をステレオタイプに大げさに描きながらも、その存在を否定するわけでもないそのストーリーと演出に、こんなドラマがあるのかと衝撃を受けました。

ここから他の多くのエピソードが始まるわけですが、原点にして頂点。シリーズの幕開けにふさわしい魅力のつまったエピソードです。

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 【第2シリーズ】天罰を下す子(episode4 / 第8・9話)

上田は祈りによって天罰を下す少年・針生光太の調査依頼を受け、山田に協力を要請するが、山田は「笑顔がこぼれる会」という怪しげなセミナーの調査アルバイトを引き受けており、珍しく別々に調査を行うことになる。

二人が別々に行動しながらも、実は意外な繋がりを見せはじめるストーリー展開や、依頼者の美人女子大生にデレデレの上田も見物なのですが、このエピソードの魅力は、儀式を行う針生家のなんとも得体の知れない不気味さです。

事件解決後、一家の、特に少年の纏う不穏な未来の予感になんとも後味の悪い気分にさせられます。

この解決していながら解決していないモヤモヤ感がTRICKの魅力の1つだと思います。

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【第3シリーズ】絶対死なない老人ホーム(episode3 / 第5・6話)

絶対に死なない老人ホームの噂が本当か確かめてほしいという依頼で「魯人老人ホーム」を訪れた上田。そこで死人を生き返らせる能力を持つという男・赤地洋司に出会い、山田と共にその秘密を探ることになる。

このエピソードは後味の悪い話の多いTRICKシリーズ内でも、個人的にかなり後味が悪いなと感じたエピソードです。

根本的には金銭が絡んだストーリーで、事件自体も意外性はありながらもまあそうか、という感じなのですが、ラストにかけて全力で精神攻撃を仕掛けてきます。

何度見ても投げ出されるような気持ちになって辛いのですが、なぜか何度も見たくなるエピソードです。

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TRICK』シリーズを彩る鬼束ちひろさんの名曲たち

最後に、TRICKといえば、鬼束ちひろさんの曲は欠かせません!

TRICK好きたちは、曲を聞くだけでTRICKの世界にテレポートできるのではないでしょうか。

 

第1シリーズ『月光』

「I am GOD'S CHILD」のフレーズはあまりにも有名です。

物悲しいメロディと歌詞がストーリーの余韻を感じさせてくれます。


鬼束ちひろ - 月光

 

第2シリーズ『流星群』

自分自身への絶望を感じながらも、誰かの存在に希望を感じるような歌詞に心打たれます。


鬼束ちひろ - 流星群

 

第3シリーズ『私とワルツを』

「私」を中心としていた前の2曲と変わって、「貴方」を見つめた一曲。


鬼束ちひろ - 私とワルツを

 

 

こうして3曲を並べてみると、一人から二人になっていっているようで、なんだかTRICKでの山田と上田の二人の関係性を描いているように感じたのですが、考えすぎでしょうか。

 

 

さて、連続ドラマ『TRICK』シリーズを紹介しましたが、いかがでしたでしょうか?

書いていたらまた見たくなってきました。

個人的に日本が誇る名作ドラマの1つだと思っているので、見たことがない方はぜひ見てみてください!見たことある人はぜひもう一度見直しましょう(笑)

久々のレビュー記事で夢中になっていたら3500字も書いてしまったので、今回はこの辺で失礼します。