【映画】『ワンダーウーマン』を見ました
今日は、日曜日。
昼近くまで二度寝、三度寝を繰り返してうとうとしていると、映画好きの母親に映画に誘われたので行ってきました。
というわけで、映画『ワンダーウーマン』を見てきたので、早速レビュー記事を書きたいと思います。
ワンダーウーマン(2017年 / アメリカ)
アメコミの人気作品、DCコミックスの『ワンダーウーマン』を映画化した作品。
DCの作品群をクロスオーバーさせる「DCエクステンデッド・ユニバース」の第4作目となる本作では、『バットマン vs スーパーマン ジャスティスの誕生』にて映画初登場となったワンダーウーマンを主役に据え、その第一次世界大戦中の活躍を描いている。
あらすじ
女性だけが住む島・セミッシラで、戦士として強く美しく育ったアマゾン族のプリンセス・ダイアナ。
ある日、美しい島に外の世界から飛行機が落ちてくる。墜落した飛行機に乗っていたアメリカ人パイロット・スティーブを助けたダイアナだったが、スティーブを追ってきたドイツ軍が一緒に島に入り込んでしまい、闘いが勃発。
外の世界での戦争を知ったダイアナは、それは闘いの神・アレスの仕業であり、平和を取り戻すのが自分の使命であるとして、スティーブと共にイギリスへと旅立つのであった。ダイアナたちはアレスを倒し、平和を取り戻すことができるのか・・・。
感想
全体としてはとても楽しく、ふふっと笑えたり、感動するシーンもあって悪くはなかったのですが、ストーリーとアクション面で少し惜しい感じのする作品でした。
ガル・ガドットさん演じるダイアナはとても美しくて、特にトレンチコートにハットに眼鏡というイギリスチックな衣装を着た姿がとってもかわいかったです。
あと、今回男性主人公となったスティーブ!彼が個人的にはとてもよかったです!
キャラクターとしても素晴らしかったですし、演じていたクリス・パインさんの可愛くてかっこいい表情に惚れてしまいました。
「DCセクステンデッド・ユニバース」シリーズはこれが初めてだったのですが、他の作品も見てみようと思える作品でした!
※ここから先は物語のネタバレを含みます。未鑑賞の方はご注意ください。
強く美しい女性たち!そして際立つ男性陣の戦い
この映画では強く美しい女性がたくさん登場します。
主役のワンダーウーマンはもちろん、島の女性たちも戦士として訓練されていて、弓や槍などを使いこなし、果敢に戦いに挑みます。
また、メインの悪役の一人であるドクター・ポイズンことマル博士。彼女は戦闘シーンはありませんが、ドイツ軍を勝利に導くはずの新型の毒ガスを開発する超優秀な科学者です。
顔の一部をマスクで覆われていますが、美しく、冷酷で、開発と実験に傾倒する姿は、マッド・サイエンティストとしてある種の強さを覗かせています。
そんなこの作品で私が特に良いと思ったのは、女性を主役に据えておきながら、男性たちをないがしろにすることなく、むしろ男性たちの戦いにこそ、生の質感をしっかりと与え、丁寧に描いていたところです。
ワンダーウーマンはもちろん活躍するのですが、彼女はもともと人間よりも強い、特別な存在です。
対して、一緒に戦うスティーブや仲間たち、そして敵のドイツ軍兵士たちはみんな普通の人間です。
そんな生身の人間たちの、生身の戦いぶりがきちんと描かれていたからこそ、ラストのスティーブのシーンに素直に感動することができました。
スティーブが素敵過ぎて惚れた
主役はワンダーウーマンなんですが、この映画はスティーブが本当に最高だったと思います。
普段はスマートな面白さがあって、戦争を終わらせるために危険をおかす正義感と勇気と行動力があって、それでいて戦場でも怯まず冷静な賢さも兼ね備えていて、紳士的で誠実。
完璧すぎました。
演じていたクリス・パインさんという俳優さん、私は初めて拝見したのですが、笑顔が素敵ですね。癒される。あと声も良かったです。
ただ残念ながらもうワンダーウーマン関連では彼が登場することはないのだと思うとちょっと悲しいです。
最近見た映画やドラマ・アニメの中で一番惚れたキャラクターかもしれない(笑)
女性の方は好きになる方多いと思うので、気になった方はぜひ劇場でどうぞ。
ダイアナはキャラクター設定が惜しかった
ダイアナは基本的に強くて賢くて可愛く美しいヒロインで、特に中盤までは違和感もなく、キュートでかっこいいなと思って見ていたのですが、戦場に入り戦い始めたあたりから、少し気になる部分が出てき始めました。
(※ここからかなりネタバレです。NGな方は次の項目まで飛ばしてください!)
ダイアナたちは敵の毒ガス攻撃を未然に防ぐために前線に赴くのですが、目的地に向かう途中で「戦争で全て奪われた、村を助けてほしい」という女性の訴えを無視できず、スティーブが止めるのも聞かずに一人膠着状態にある無人地帯に飛び出していきます。
結果的にダイアナの圧倒的な力で道が開け、スティーブたちも後に続き、村を助けることができたのですが、まずダイアナが飛び出せばスティーブは危険を顧みずに援護に出てしまう可能性が高いですし、目的があって急いでいたところをその村を助けるのが本当に良い選択だったのかも疑問ですし、ドイツ軍の兵士たちはこのダイアナ達の強襲によりバタバタと死んでいます。
結果オーライなだけでちょっと目先のことに捉われすぎている気がしますし、そもそもダイアナは前提として「軍神アレスの力で人間は戦争をさせられている」と考えているはずなのに、いわば「たまたま敵に回ってしまっている」状態のはずのドイツ軍兵士たちをあんなに簡単に殺してしまうのはどうなのよ?と思ってしまいました。
また、スティーブが毒ガス開発者であるマル博士を懐柔して攻撃を阻止しようと水際で奮闘しているところに、勝手にアレスだと思い込んでいるドイツ軍総督を殺しにやってきてスティーブの懐柔作戦は中断、そのまま総督を殺してしまうも戦争は止まらず、勝手に失望して、スティーブの心の底からの訴えも丸無視して自分は降りると言い出す。
このラストの流れは、それまでがそこそこ良かっただけにちょっと残念でした。
世間知らずはしょうがないけど、スティーブのことも信じられないのかと思うと、スティーブが可哀想で仕方ありませんでした。
しかも、スティーブたちが本当に瀬戸際で毒ガス攻撃をせき止めようと必死になっているタイミングで、生身の彼らが命を賭して戦うのを間近で見ながらの話です。
正直、ダイアナが総督殺しにこだわらなければ、もしくは殺した後にスティーブの説得に応じて協力していれば、スティーブはラストにあんな悲しい選択をせずに済んだのではないかと思ってしまいました。
アクションが少し浮いてしまっているような・・・
ダイアナは剣と楯、そして光るロープのようなものが主な武器なのですが、このロープがあからさまに光るので、なんとなくロープだけがアクションシーンでかなり浮いてしまっている感じがしました。
また、最後のラスボス・軍神アレスとの戦いのシーンではダイアナが覚醒するのですが、覚醒シーンの直前までがしんみりとしたシーンだったからか、唐突に高速で動き出したダイアナになんだか雰囲気を壊されたような気分になってしまったり(主役なのにごめんなさい・・・)、ビームでの攻撃はなんとなくウル○ラマンを彷彿とさせられました。
剣や楯を使っての肉弾戦部分はアクションシーンも迫力があって楽しかったので、CG部分の浮きがちょっともったいなかったかなと感じました。
細かい部分で気になる点はいくつかありましたが、全体としては楽しく見れましたし、何度も言いますがスティーブが本当に最高だったので、アメコミ好きやアクション映画好きの方で、細けぇことはいいんだよ!って方にはオススメです!
また、ストーリー面でもちょっとご都合主義的な部分はありますが、人間ドラマとしてぐっとくるところも多いので、そういった点もオススメポイントです。
この作品は現在進行している「ジャスティスリーグ」の世界より前の出来事なので、スティーブとの日々を経て、ダイアナがどんな風に成長し活躍しているのか、他の作品でもぜひ見てみたいなと思います。