アラサーニートの雑記帖

アラサーニートが感じたことや日々の出来事などを綴る雑記ブログです。

飲食アルバイトの実情と思い出②しっかり役割分担された高級店!

大学時代に経験した飲食アルバイトについて、前回は私の初めてのアルバイトでもあったカジュアル系ダイニングバーでの体験や思い出を書きました。

今回は、そんなダイニングバーが潰れてしまってから、学部の友人の誘われた入った高級飲食店でのアルバイトに関して書いていきます。

前回の記事は、下記のリンクからどうぞ。

zakkicho.hatenadiary.com

 

【2店舗目】コース料理中心の高級店

カジュアル系ダイニングバーの閉店に伴って、新しいバイト先を探していた私。

そんな折、学部の友人が自分がアルバイトしているお店に誘ってくれました。

たまに有名人も来店するような高級店なのですが、社員の方も優しく、バイトの数も多くて和気藹々としてて楽しいよ!とのこと。

なにより、仲の良い友人と働けるなら不安も少ないし良いなと思って応募しました。

こちらも前回のダイニングバー同様面接を受け、採用。

ちょっと高台にあるお店で景色もよく、店内にレストランスペースとは別にバーが併設されているようなお店で、普段そんなところで食事をすることはないので、ちょっと緊張しながら初日を迎えました。

 

主な業務内容

こちらのお店では、前のダイニングバーとは異なり、持ち場と役割がきっちりと決められていました。

  • パントリー・・・ドリンク(カクテル以外。カクテルはバーテンダーが担当。)作り、グラス洗い
  • ランナー・・・キッチンからホール係まで料理を運ぶ、シルバーを磨く、おしぼりを巻く
  • ホール・・・テーブルセット・オーダー・料理出し・バッシング

基本的にアルバイトがやっていたのは上記の3つの役割でした。

シフトによってその日何に入るか決められていますが、たまに急に変更になることもありました。

せっかくなので、それぞれエピソードを交えつつ細かく書いていきます。

 

パントリー:グラスに囲まれて過ごす

まず、ドリンク関係の業務をするパントリーについて。

大体一人で、忙しいときは二人で回します。

ビール・焼酎・日本酒・ソフトドリンクの準備と、下げられたグラスをひたすら洗うポジションです。

ビールはグラスを置くだけで勝手にいい感じに入りますし、日本酒の燗つけも流し込んでボタンを押したらすぐに熱くなって出てくるという、ハイテクなところでした。

前のダイニングバーとは違いカクテル類はすべて併設のバーのバーテンダーさんが作られるので全くノータッチで、代わりに焼酎や日本酒の銘柄をいくつか覚えました。

日本酒はこぼして注ぐというのは、このときに初めて知りました。

ドリンク作りもスピード勝負でなかなか急がしいのですが、繁忙日はグラスが溜まってすごかった。

しかもビールグラスなどどんどんなくなるので、洗わないことには次がいれられませんし、高級店なのでカクテルグラスやワイングラスのガラスが薄いものが多く、結構気を遣います。

狭いカウンターの中に死ぬほどグラスが溜まっていくので、手が当たったりして辞めるまでに2、3個は割ってしまったと思います。すみません・・・。

ワイングラスの種類を覚えたのも懐かしいです。もう忘れてしまいましたが、赤とか白とか、ボルドーとかブルゴーニュとか最初めちゃくちゃ混乱しました。

基本単純作業なので、初心者が入りやすく、黙々と作業することが好きな私は一番お気に入りのポジションでした。

たまにカクテル用のドリンクを取りに来るバーテンさんが渋くて気さくなおじちゃんで、その人と話したりするのも楽しかったです。

 

ランナー:キッチンの片隅で

次はキッチンとホールの間で奔走する影の立役者ランナー。

ここは常時二人体制でした。

主な業務はできた料理をホール担当まで運ぶことですが、ほかにお通しの準備や食材を取ってくること。あとはシルバーを磨いたり、おしぼりを巻いたりとキッチンの補助兼雑用みたいなこともしていました。

私はこのランナーが一番苦手だったかもしれません。

なにせやることが多い。そして料理人さんたち良い人たちなのですが、やはり忙しい時のピリピリ感がすごかったです。

特に苦手だったのは食材出し。

料理人さんに支持されて、ちょっと離れたところにある冷蔵庫から野菜やら魚やら持って行くのですが、種類が豊富で特に魚は見た目でわからずオロオロしてしまったり・・・。

先輩などに聞いて持っていくのですが、忙しいときはちょっと泣きそうになりながら、比較的優しそうな料理人さんに尋ねたりしていました。

また、出来立ての料理を運ぶのですが、何皿か一度に運びます。

一度めちゃくちゃ器が熱いときがあって、もう落とすかと思って焦りました。なんとか運びきりましたが、あの時は落としたらどうしようというのと、熱いもう無理という気持ちで死ぬかと思いました。

ランナーではおしぼりを巻く作業が一番好きでした。

よくあるレンタルのものを使っていたのですが、ビニル袋から取り出して、柔軟剤のようなものをスプレーしてきれいに巻き直し、あとは保温庫にいれておきます。

あー、高級店ってこういうところで一手間かけているんだなと感動したのを覚えています。

それからレストランで良い匂いのするおしぼりが出てくると、裏で誰かが一手間かけてくれてるんだなと思って、ちょっと微笑ましく思うようになりました。

 

ホール:細かいルールと気配りで魅せるお店の顔

最後にホール。内容としてはどこのお店にもいるホール担当と変わりません。

ただ、ワインのコルクを抜いたり(私はついにすることはありませんでした)、その注ぎ方だったり、メニューの説明をしたり、作法とマナーにはとても厳しかったですし、覚えることも多かったです。

お店の顔となる部分なので、アルバイトの中でもベテランの方が多く入り、私は数えるほどしか入ったことがないポジションです。

テーブルセッティング1つとっても、角度まできっちりと教え込まれました。

また、タバコを吸うお客様の場合、灰皿を変えるタイミングを結構厳しく言われていたので、これは今でも飲み会の時などに活用しています。(上司などからの心象がちょっとよくなったりします笑)

印象深かったのは、某球団の監督さんがいらしていたときに、たまたまホールに入っていて(その方のテーブルは担当せず、灰皿を集めたりテーブルセッティングしたりと細々したことをやっていました)、ポニーテールで動き回る私を見て、監督さんが「アクビちゃんががんばってるね」と仰っていたと聞いたこと。

アクビちゃんとはご存知の方も多いでしょうが、『ハクション大魔王』に出てくるポニーテールのキャラクターです。

ホールに関しては、まだまだやらせてもらえることも少なくて、しかも高級店で下手なことはできないと緊張しながら働いていた当時の私には、とても嬉しいエピソードでした。

野球は全然詳しくないですが、それからその監督のことは大好きになりました(笑)

見られるから緊張するし、裏方の方が楽だなと思っていましたが、見られるからこそがんばろうと思えることもあるんだなと感じました。

 

まかないも美味しい

業務に関してはこのくらいにして、最後にまかないについて書いておきます。

やはり味に定評のある高級店、まかないも美味しかったです。

ダイニングバーのときは時間もメニューも適当でしたが、従業員数の多いこのお店では、毎回きっちりと準備されていて、休憩時間に所定の場所で食べるようになっていました。

大体ご飯とおかずと汁物でしっかりとメニューが組まれていて、備え付けてある電子レンジで温めて食べていました。

特に美味しかったのはマーボー丼でしょうか。

たまにデザートなどがあったりして、そういう日はみんな裏で盛り上がっていました。

 

忙しくなり辞めることに

1年弱くらい続けたのですが、サークルで中心学年になったり、学部でも取りたい授業が増えたりして、忙しさと体力の関係で辞めることになりました。

こうして私の飲食アルバイト暦は幕を閉じるのですが、どちらのお店も今振り返ると楽しかったなと思います。

ただ、それからはバイトは家庭教師、仕事は事務系ばかりをやってきた私としては、もうあの頃みたいに何時間も立ちっぱなし、動きっぱなしのお仕事をがっつりやるのは厳しいかもしれないとも感じます。飲食系の方や販売系の方、毎日本当にお疲れ様です。

私は飲食バイトの際はそこまで理不尽な目には合わなかったので、接客業の楽しいところをいっぱい味わわせてもらったなと思っています。

 

 

昨日から2回に渡って、私の大学時代の飲食アルバイトに関して書いてきました。

コンセプトの全く異なるお店を体験できたこと、どちらも楽しいお店だったこと、ラッキーだったなと思います。

最近ではブラックバイトなどの話題も耳にしますし、一概には言えませんが、飲食店でのアルバイトは仲間も多いですし、私個人としては経験として悪くないと思いますので、気になる方は飛び込んでみると良いかなと思います。

こうやって書いてみて、新しいことを始めるのになんの抵抗もなかった自分を思い出して、ちょっと励まされたりしています。

それでは、また気が向いたら家庭教師アルバイト編や事務職編を書いていこうかなと思います。