【今週のお題】文化系な私と高校野球
蝉が鳴いて、外からは子供たちの声がします。
夏休みですね。もうお盆休みですね。
どうして夏らしいものはこんなにセンチメンタルな空気をはらんでいるのでしょうか。
あー、夏らしいことがしたい。
ちょっと気持ちが夏休みすぎて緩みきっているので、今日はテーマを決めるのも投げて、「今週のお題」について書きます。
今週のお題「高校野球」
と言いつつ、毎回ネタ切れ気味の私を助けてくれている「今週のお題」ですが、今回はちょっと困りました。
スポーツ観戦にそれほど興味がなく、高校野球も完全な門外漢だからです。
でもこういうテーマで書くことで私の文章力や想像力もきっと育まれるはず。
というわけで、なんとか搾り出した私の悪あがきをご覧ください。
スフィアの羽根
高校野球と聞くと、私が真っ先にイメージするのはスキマスイッチの『スフィアの羽根』です。
テレビ番組「熱闘甲子園」のテーマソングと思っていたのですが、今調べてみたら2006年夏の甲子園全体のテーマソングだったんですね。私は18歳くらいでしょうか。
爽やかなメロディと伸びやかな声に乗せて、球児たちの熱い活躍のシーンが流れていた記憶があります。
スキマスイッチさんが好きだったので、テレビでよく流れているのが嬉しく、曲を聞くためだけに熱闘甲子園にチャンネルを合わせていたりしました。
ちなみにエンディングには『奏』が採用されていたようです。
調べてみるとこの年はハンカチ王子・斎藤佑樹選手や、今はメジャーで活躍する田中将大選手などが活躍した年で、私自身、ハンカチ王子爽やか!と思いながら見ていたことを思い出しました(笑)
私はどちらかと言えば文化系な雰囲気の男性(すらっとして、指が細くて長くて、メガネが似合う感じの)が好みなのですが、高校球児たちの真剣な眼差しはなかなか良いですね。
興味ないと言いつつ、記憶に残っているのは、音楽の力でしょうか。それとも高校球児たちの力でしょうか。
タッチ
音楽に続いて漫画ですが、あだち充さんの『タッチ』。
『スフィアの羽根』に続いて浮かんだのがこれでした。
言わずと知れた名作。双子のたっちゃん(上杉達也)とかっちゃん(上杉和也)、そして幼馴染の浅倉南の3人を中心とした青春野球漫画ですね。
中学生くらいの頃に実家で、恐らく父か母が集めていたものを見つけて一気に読破しました。
たっちゃんもかっちゃんもイイ男で、南ちゃんが羨ましかった思い出(笑)
あだちさんの絶妙な描写で描かれる甘酸っぱく、時に苦しい恋愛模様ももちろんですが、野球の部分も丁寧に描かれていて、全く詳しくない私でも面白かったです。(経験者の方などから見ると意見は様々かもしれませんが)
その後『H2』も読んだのですが、あー、青春してるなー、という感じを全力で味わえます。
試合が行われる夏という季節も青春感に拍車をかけている気がします。
未だに野球そのものに強い興味は持てないのですが、あだち充さんのお陰で高校野球だけはわからないなりに内心応援しています。
みんながんばれー!!
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応援した夏
そして最後、ここに来てやっと、リアルな思い出があったことを思い出しました。
私が可愛い(ということにしておいてください)女子高生だった時のこと。
野球部の応援に駆り出されることとなりました。あれは何回戦だったんだろう。
初めて訪れる野球場にちょっとワクワクしながら席に着きます。
屋外球場で、蝉の声と生徒たちのざわめきがうるさくて、日陰に逃げ込んでもじわじわと夏が身体に染み込んできました。
打ったと言っては手を叩いてはしゃぎ、ピンチとなればよくわからない応援歌に声を合わせます。
あの試合はどうなったんだったか。
相手の高校も、勝負の行方もなにも覚えていないけれど、じりじりと照らされながら、白球を追う、泥と汗にまみれた男子たちをわけもわからず応援していたあの日は、私の夏の一部です。
まとまりのない内容になってしまいましたが、私の「高校野球」はこんな感じでしょうか。
今年もまた夏を盛り上げてくれているようですが、くれぐれも熱中症には気をつけてほしいものです。
ところで、なぜ高校野球は全ての部活の中で特別に注目されているのでしょうか。
昔からちょっと不思議です。
お正月の駅伝にも通じるところがある気がします。
なんにせよ、全力でぶつかれるものがあるのは素晴らしいなと感じます。
暑い中走り回る野球部や運動部の子たち、クーラーもない部室で、汗だくで練習する文化部の子たち、夏の空気を追い出して勉強に取り組む子たち、そして精一杯はしゃぐ子たち。みんなこの夏をがんばれー!!がんばって素敵な夏を過ごしてね。
そして若さを卒業してしまった私も、がんばれ。