アラサーニートの雑記帖

アラサーニートが感じたことや日々の出来事などを綴る雑記ブログです。

読んだ小説の内容をすぐ忘れてしまう私の読書体験とその周辺

読書が好きと公言して憚らない私ですが、時々それで困ることがあります。

それは、好きな本やオススメの本を尋ねられること。

実は私、読んだ本の内容を結構すぐに忘れてしまうんです。

なんとなくの雰囲気は頭に残っているのですが、話の筋は結構さっぱり忘れていることが多く、好きだなと思った本でも、文庫の裏表紙に載っているあらすじ以上のことを思い出せないことが少なくありません。

それなので、好きな本やオススメの本のタイトルは答えられても、こんな本だよ、という説明がなかなかままならないのです。

今回は、そんな私の読書体験とその周辺の色々について書いてみようと思います。

 

読んでいる間はその世界に没頭している

小説の内容を即効で忘れてしまう私ですが、読んでいる最中はとても楽しんでいます。

その物語の世界の雰囲気や感情にすっかり馴染み、自分自身がその世界の中にいるように感じています。

私が小説を読んでいるときに読み取っているのは、その小説の筋書きよりも、そこに流れる空気や、登場人物たちの感情なのかなと思います。

もちろん、ストーリー自体の展開でつまらないとか面白いとか判断している部分は大いにあると思います。

しかし、最終的に私の中に残っているのは、そういったストーリー展開自体ではなく、その作品の持っていた空気や世界観だけになっているのです。

 

好きな小説について語れない

このブログで好きな映画や好きな漫画についてはたまに紹介記事を書いているのですが、これだけ小説が好きと言いながら、実は好きな小説について書いた記事は今までひとつもありません。

小説レビューとして書いている記事は、すべてそのときに読み終わったものばかりです。

なぜなら、「好きな小説」のストーリーなどを覚えておらず、語るには再度読み直さなくてはならないから。

具体的に好きな小説をあげるなら、姫野カオルコさんの『ツ、イ、ラ、ク』や、鷺沢萠さんの『ウェルカム・ホーム!』、辻村深月さんの『スロウハイツの神様』などがあるのですが、どれも詳細なストーリーは浮かんできません。

タイトルと一緒に浮かんでくるのは、その作品の雰囲気や読後感などです。

そしてそれも、私の心の中ではイメージとしてあるのですが、それを他人に伝える言葉にするには、少しピースが足りない感じがします。

そして私の場合、その語るのに足りないピースは、その作品を読んだ直後にしか手にできないのです。

読んだ直後であればかろうじて、その作品を自分の言葉で語っても作品に失礼じゃないだけの材料を持っていると感じます。

それなので、大好きな作品たちで、皆さんにもぜひオススメしたいのですが、このブログに登場するのは、私がそのうちまた再読してからになります。

もしも万が一、私の紹介文読んでみたいぜ、という優しい方がいれば、気長に待っていてくださると嬉しいです。

(お前の紹介とかどうでもいいけど作品が気になるという方は早速読んでみてください。オススメです。)

ツ、イ、ラ、ク (角川文庫)

ウェルカム・ホーム! (新潮文庫)

スロウハイツの神様(上) (講談社文庫)スロウハイツの神様(下) (講談社文庫)

 

好きな作家はたくさんいて、自分の中でブームがあったりする

好きな作家さんは上述した三名の他に、小川洋子さん、恩田陸さん、湊かなえさん、真梨幸子さん、山田詠美さん、重松清さん、星新一さん、本多孝好さん・・・。他にもたっくさんいます。

最近は全く読んでいませんが、昔は赤川次郎さんや有栖川有栖さんなどのミステリも好きで、学校の図書館で探しては片っ端から読んでいました。

一時期は『キノの旅』シリーズにはまって時雨沢恵一さんの作品ばかり読んでいましたし、海外作家のアレックス・シアラーさんの本を読み漁っていた時期もあります。

こうして思い返してみると、高校生くらいまでは結構同じ作家さんの本をまとめて読む傾向が強かったなと感じます。

しかし、大学生以降になってからは逆に色々な方の作品をまんべんなく手に取るようになった気がします。

といっても、たまにブームはやってきて、一番最近(それでももう何ヶ月か前ですが)だと小池真理子さんの短編集にはまって、4冊ほど一気に読みました。

私は熱狂的に誰かのファンという感じではなくて、いいなと思う作家さんがじわじわと増えていくタイプなので、これからもどんどん好きな作家さんは増えていって、たまにブームが来たり、忘れたり思い出したりしながら、私の中に堆積していくんだろうなと思います。

 

小説は紙の本で、本選びは書店で

電子書籍が徐々に浸透してきているのを感じる昨今ですが、私は小説に関しては完全に紙の本派です。

なんというか、一枚ずつページをめくって物語の世界を進んでいく、あの本を読んでいるという感じが好きです。

邪魔に思う方も多いようですが、本棚に読んだ本がどんどん増えていくのも好き。

電池の減りを気にすることもないですし、ぱっと見た時に、電子端末を扱っている人より本を読んでいる人の方が素敵、という完全に個人的な趣味も影響しています。

本を買うときもネットではなく書店で買います。

書店は私の大好きな場所のひとつです。

色々と並べられた本たちを見ていると、読みたいものがたくさん見つかってワクワクします。

今まで知らなかった作品や作家さんとの出会いに胸が高鳴ります。

書店ごとに本の並べ方のポイントが違ったりするのも面白いです。

個人的には出版社別よりも、作者別に並べてあるところが好きです。

書店に行くと、私が一生かかっても絶対に読みつくせないほどの本がこの世にあることが実感できて、それが嬉しくもあり悲しくもあります。

これから私の人生が終わるまでに、どれくらいの物語と出会うことができるのか楽しみです。

 

 

皆さんもお気付きの通り(?)、最近小説レビュー記事が少ない=本を読めてないのですが読書は好きだよ、ということで、読書そのものについて書いてみました。

すぐに内容を忘れちゃうので、ブログを書くようになって、自分の備忘録としても良かったなと思っています。

物語の空気だけを吸い込むように小説を楽しんでいる私ですが、皆さんはいかがですか?

そういえば、9月。台風一過。もう読書の秋ですね。

次はなにを読もうかな。